すべてがけちになる

けちな贈り物の備忘録

私とけち

 

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けち
 
 
けちと出会ったのは、2014年11月。
当時組んでいたデルバーが果敢を手に入れたぐらいの時代。
沸騰する小湖が高くて買えなかったので、いつもプロキシで回していた。
デルバーの線の細さにやきもきしたり、ビートよりコントロールしたいという気持ちがあって、探している自分は、日々デッキを漁っていた。

ある日のフォロワーとの会話で、けちについて知った自分は、その奥深さ(とその人のけちの造詣の深さ)に魅了される。たぶん最初に興味を持ったのは、圧倒的な丸さ。なんでもしたいタイプの私にぴったしなデッキだった。

最初のレシピはそのフォロワーのものを元にしているので、まずそれを紹介する…って言いたいんだけど、昔すぎて見つからないので、何と無く思い出して作成したものがこちらになる。

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4cけち 最初期 

クリーチャー:7
3:《瞬唱の魔道士》
1:《永遠の証人》
1:《ストロームガルドの災い魔、ハーコン》
1:《大修道士、エリシュ・ノーン》
1:《エメリアの盾、イオナ

呪文:34
1:《殺戮の契約》
3:《マナ漏出》
2:《流刑への道》
1:《カラスの罪》
1:《壌土からの生命》
2:《突然の衰微》
1:《貴重な発見》
2:《大渦の脈動》
1:《神の怒り》
1:《至高の評決》
4:《けちな贈り物》
4:《未練ある魂》
1:《滅び》
1:《堀葬の儀式》
2:《仕組まれた爆薬》
1:《交易所》
1:《失われし夢の井戸》
1:《殴打頭蓋》
1:《名も無き転置》
3:《ヴェールのリリアナ》

土地:24
1:《平地》
1:《島》
1:《沼》
1:《森》
1:《秘儀の聖域》
1:《埋没した廃墟》
1:《つぶやき林》
1:《神無き祭殿》
1:《草むした墓》
1:《繁殖池》
1:《寺院の庭》
1:《神聖なる泉》
1:《湿った墓》
1:《幽霊街》
1:《大天使の霊堂》
3:《霧深い雨林》
4:《溢れかえる岸辺》
1:《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
1:《アカデミーの廃墟》
2:《忍び寄るタール坑》

サイドボード:12
1:《ヴィズコーパの血男爵》
1:《最後のトロール、スラーン》
1:《外科的摘出》
2:《呪文貫き》
1:《突然の衰微》
1:《コジレックの審問》
1:《強迫》
1:《石のような静寂》
3:《虚無の呪文爆弾》

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全然覚えてないけど雰囲気こんな感じ。多分66枚ぐらいある。何かが多い。
石に時系列があやふやなので、最初から入ってなかったカードもあると思う。
系統としては4色のけちコン。ただ、オーソドックスなものより、ジョニーより。
当時の一般的なレシピにも、ネームレスハーコンと交易所と失われた夢の井戸は見たことがなかった気がする。
仕組まれているコンボは けち堀 / ネームレスハーコン / カラスローム / 交易所と失われた夢の井戸 / ローム+幽霊街 / ローム + 埋没した廃墟 + 殴打頭蓋 あたりかな。
確か、思考囲い や 墓所のタイタン あたりもレコメンドされていたと思うんだけど、予算の関係とかで買わなかった気がする。

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動き方 : けち打つ → 上記のコンボを揃える が定番、
他にも、永遠の証人+貴重な発見+好きなカード2枚で絶対引きたいカード手に入れるパッケージとか。

コンボについてはいずれ別の記事で載せる予定なので、それぞれのカードのレビューをする。

レーティング基準

★☆☆☆☆ : 寝言
★★☆☆☆ : 弱い。だけど時々刺さるかもしれない
★★★☆☆ : 強い、が難あり
★★★★☆ : 強い。一考の価値あり
★★★★★ : とても強い。

以下紹介するカード 18枚

★★★★☆《瞬唱の魔道士》
★★★★★ 《大修道士、エリシュ・ノーン》
★★★☆☆《エメリアの盾、イオナ》 
★★★★☆《殺戮の契約》 
★★☆☆☆《貴重な発見》
★★★★☆《壌土からの生命》 
★★★★★《未練ある魂》 
★★★★☆ 《交易所》
★☆☆☆☆《失われし夢の井戸》
★★★☆☆《殴打頭蓋》
★★☆☆☆《名も無き転置》
★★★☆☆《ヴェールのリリアナ》
★★☆☆☆《埋没した廃墟》
★★☆☆☆《アカデミーの廃墟》
★★★★☆《つぶやき林》
★★★☆☆《忍び寄るタール坑》
★★★★☆《大天使の霊堂》
★★★★☆《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》

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《瞬唱の魔道士》(1)(青)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
瞬速 
瞬唱の魔道士が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とする。それはターン終了時までフラッシュバックを得る。そのフラッシュバック・コストは、それのマナ・コストに等しい。(あなたはあなたの墓地にあるそのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
2/1

★★★★☆
強い。
だが、使っていると墓地から回収したいカードは概ね除去で、これらを使ってその場をしのぐのが常である。なので後年これらを抜いて、追加で除去を入れることにした。けちをもう一回打つ?6マナ?無理。
それからしばらく経つが、その選択が間違ってると感じたことはない。

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《大修道士、エリシュ・ノーン》(5)(白)(白)
伝説のクリーチャー — 法務官(Praetor)
警戒 
あなたがコントロールする他のクリーチャーは+2/+2の修整を受ける。 
あなたの対戦相手がコントロールするクリーチャーは-2/-2の修整を受ける。
4/7

★★★★★ 
フィニッシャー。強い。
出た時除去、クリーチャー強化などなど。
出た瞬間に仕事するので、除去覚悟で素出しすることも

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《エメリアの盾、イオナ》(6)(白)(白)(白)
伝説のクリーチャー — 天使(Angel)
飛行 
エメリアの盾、イオナが戦場に出るに際し、色を1色選ぶ。 
あなたの対戦相手は、選ばれた色の呪文を唱えられない。
7/7

★★★☆☆ 
強い。だが、1戦目では相手のデッキの色がわからないのでサイドボード入りしてるレシピが多い。
単色相手に出すと相手が積む、と言われているが、モダンにいる単色は5ターン目ぐらいには殺してくるデッキが多いので、イオナを出してもやられたりする。モダンは魔境。以外と出番ない。
5年目にして3回素出ししたかなってレベルで素出しはない。

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《殺戮の契約》(0)
〔黒〕 インスタント
黒でないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。 
あなたの次のアップキープの開始時に(2)(黒)を支払う。そうしない場合、あなたはこのゲームに敗北する。

★★★★☆ 
お守りに。
除去としてかなり優秀で、困ったときの殺戮の契約って感じ。

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《貴重な発見》 (黒)(緑)
ソーサリー
あなたの墓地にあるカード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。貴重な発見を追放する。

★★☆☆☆
これは瞬唱の魔道士でも言ったこと何ですが、墓地から回収したいカードは概ね除去で、これらを使ってその場をしのぐのが常である。なので追加で除去を入れることにした。

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《壌土からの生命》(1)(緑)
ソーサリー
あなたの墓地にある土地カードを最大3枚まで対象とし、それをあなたの手札に戻す。 
発掘3(あなたがカードを引く場合、代わりにあなたはあなたのライブラリーのカードを上からちょうど3枚、あなたの墓地に置いてもよい。そうした場合、あなたの墓地にあるこのカードをあなたの手札に戻す。そうしなかった場合、カードを1枚引く。)

★★★★☆ 
けちはコントロールなので、マナはどうしても伸ばしたい。
ぶっちゃけ発掘することはほぼほぼないが、1回使えるとかなり強い。
カラスの罪は弱いので早々に抜けたが、ロームは今でも使っている。

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《未練ある魂》 (2)(白)
ソーサリー
飛行を持つ白の1/1のスピリット(Spirit)・クリーチャー・トークンを2体生成する。 
フラッシュバック(1)(黒)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)

★★★★★ 
か〜なり強い。コントロール色が強ければ4積みがデフォ。
ただし、現在は抜いてしまった。
理由としてはコントロールを勝利パターンとしないので、時間稼ぎするより殴った方が強いためである。
攻撃は最大の防御なり。

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《交易所》(4)
アーティファクト
(1),(T),カードを1枚捨てる:あなたは4点のライフを得る。 
(1),(T),ライフを1点支払う:白の0/1のヤギ(Goat)・クリーチャー・トークンを1体生成する。 
(1),(T),クリーチャーを1体生け贄に捧げる:あなたの墓地にあるアーティファクト・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。 
(1),(T),アーティファクトを1つ生け贄に捧げる:カードを1枚引く。

★★★★☆ 
フォロワーさんが4マナの無色PWって言っていた。
ライフ回復量がえげつない。トークンが出るのも強い。アーティファクト回収もいい。最後は使ったことない。
コントロール型なら強い。ただ、殴るデッキならこれよりやりたいことは多い。

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《失われし夢の井戸》(4)
アーティファクト
あなたがライフを得るたび、あなたは(X)を支払ってもよい。Xはあなたが得たライフの総量以下の点数である。そうした場合、カードをX枚引く。

★☆☆☆☆
単体で仕事しない。交易所出してそれから井戸を出したらぐう強だと思いますが、無理。
ロマンロマン。モダンは魔境。

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《殴打頭蓋》(5)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
生体武器(この装備品(Equipment)が戦場に出たとき、黒の0/0の細菌(Germ)クリーチャー・トークンを1体生成し、その後これをそれにつける。) 
装備しているクリーチャーは+4/+4の修整を受けるとともに警戒と絆魂を持つ。 
(3):殴打頭蓋をオーナーの手札に戻す。 
装備(5)

★★★☆☆
スペックは強い、が、クリーチャー除去とアーティファクト除去のどちらにも刺さる。
一定レベルの除去耐性を持っているが、3+5マナを用意するには2ターンかかるため、降着に持ち込めない限り2度目はない。けちは基本戦術として降着に持っていく印象を持たれているようだが、それをあてにするにはモダンが早すぎる。
十全に使うためには、墓地からこれを回収する手段との組み合わせが必要だがそれも重い。

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《名も無き転置》(1)(黒)
部族 インスタント — 多相の戦士(Shapeshifter)
多相(このカードは、すべてのクリーチャー・タイプである。) 
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+3/-3の修整を受けるとともにすべてのクリーチャー・タイプを失う。

★★☆☆☆
除去としてのスペックは弱い。2マナは確定除去がある時代だぞ。
使い回しができてこそ。
多相を持っていることや。クリーチャータイプを失わせることがほぼいきない。ちなみにモダンの部族デッキはけちを打ちターンぐらいに殺してくるので、全体除去が適正である。

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《ヴェールのリリアナ》(1)(黒)(黒)
伝説のプレインズウォーカー — リリアナ(Liliana)
[+1]:各プレイヤーはカードを1枚捨てる。 
[-2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げる。 
[-6]:プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーがコントロールするすべてのパーマネントを2つの束に分ける。そのプレイヤーは束を1つ選び、その束にあるすべてのパーマネントを生け贄に捧げる。
3

★★★☆☆
ヴェリアナっていうほど強い?
4色ならギリギリ。5色になるともう出せない。これを3ターン目に出すために犠牲にするものが多すぎる。
+1
確定ハンデスならともかく、継続的な手札破壊をしても、トップで返されるのがモダン。こっちが展開するデッキならともかく、こっちがコントロールをするならむしろ首を絞めてしまう。
-2
布告除去が一番使ったかもしれない。
これが強くて入れたようなものなので、最近は 《はじける破滅》もありかな?と考えてしまう。
-6
ロマン

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《埋没した廃墟》
土地
(T):(◇)を加える。 
(2),(T),埋没した廃墟を生け贄に捧げる:あなたの墓地にあるアーティファクト・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。

★★★☆☆
殴打頭蓋を十全に使うための回収手段 その1
即時性があって、アカデミーの廃墟よりは強い。

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《アカデミーの廃墟》
伝説の土地
(T):(◇)を加える。 
(1)(青),(T):あなたの墓地からアーティファクト・カード1枚を対象とし、それをあなたのライブラリーの一番上に置く。

★★☆☆☆
殴打頭蓋を十全に使うための回収手段 その2
繰り返し使えることは偉いが、ドローを拘束してしまう。あんまり。

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《つぶやき林》
土地 — 森(Forest)
((T):(緑)を加える。) 
つぶやき林が戦場に出るに際し、あなたは自分の手札からツリーフォーク(Treefolk)・カードを1枚公開してもよい。そうしなかったなら、つぶやき林はタップ状態で戦場に出る。 
(T):(白)か(黒)を加える。つぶやき林は、あなたに1点のダメージを与える。

★★★★☆
フェッチで呼べる3色地形。ぶっちゃけかなり強い。
コントロールは思想的に、ライフが1点でも残ってればあとは全てを犠牲にするところがあるので、1店払う程度で1マナ出るなら強い。2回まではショックランドと同じだと思って。

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《忍び寄るタール坑》
土地
忍び寄るタール坑はタップ状態で戦場に出る。 
(T):(青)か(黒)を加える。 
(1)(青)(黒):ターン終了時まで、忍び寄るタール坑は青であり黒である3/2のエレメンタル(Elemental)・クリーチャーになる。このターン、それはブロックされない。それは土地でもある。

★★★☆☆
いうほど強いか?ってカード、その2
饗宴と飢餓の剣との組み合わせは強いが、降着に持ち込めない限り真価を発揮しない。
どうやら世間は、けちの基本戦術として降着に持っていく印象を持っているようだが、それをあてにするにはモダンが早すぎる。モダンはコントロールでは勝てない。

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《大天使の霊堂》
土地
(T):(◇)を加える。 
(2)(白)(黒),(T):ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは接死と絆魂を得る。

★★★★☆
最初期から現在まで採用しているカード。
未練ある魂との組み合わせが強い。
立ってるだけで相手が殴るのを嫌がるし、ライフレースをひっくり返す。
たまに効果が知らない相手が悶えてる。
包囲サイ入れてる頃は、接死トランプルで上手ぶったりしていた。

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《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
伝説の土地
各土地はそれの他のタイプに加えて沼(Swamp)である。


★★★★☆
カラスローム用。黒マナは何かと複数使うのであると便利。相手にも色マナを与えるのが難点。

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4色けちを使い始めてから直面した問題は、モダンは思った以上に早く、けちは考えていたより遅い、ということである。そこから4ヶ月ぐらい使っているうちに、新しい形を見つけるのであった…