すべてがけちになる

けちな贈り物の備忘録

けちとナヒリ (2017年 アモンケット期)

前回

giftsungiven.hatenablog.com


 

モダンでナヒリシュートが流行った。

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なひり



[ナヒリシュート] 

《先駆ける者、ナヒリ》+《引き裂かれし永劫、エムラクール

《先駆ける者、ナヒリ》(2)(赤)(白)
伝説のプレインズウォーカー — ナヒリ(Nahiri)
[+2]:あなたはカードを1枚捨ててもよい。そうしたなら、カードを1枚引く。 
[-2]:エンチャント1つかタップ状態のアーティファクト1つかタップ状態のクリーチャー1体を対象とし、それを追放する。 
[-8]:あなたのライブラリーからアーティファクト・カード1枚かクリーチャー・カード1枚を探し、それを戦場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。それは速攻を得る。次の終了ステップの開始時に、それをあなたの手札に戻す。
4

《引き裂かれし永劫、エムラクール》(15)
伝説のクリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
この呪文は打ち消されない。 
あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンに続いて追加の1ターンを行う。 
飛行、プロテクション(有色の呪文)、滅殺6 
引き裂かれし永劫、エムラクールがいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれたとき、オーナーは自分の墓地を自分のライブラリーに加えて切り直す。
15/15


ナヒリ奥義でエムラクールを投げるだけ。

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あれ?これ強くない?まずどう考えてもナヒリが硬い。
手札の質を高め、盤面にも触れ、決定力もある。
ナヒリシュートを入れる形を模索してみる。
相手にとって明確に脅威になり得るPWもまた、ライフ回復と似ている。

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5色けちナヒリ

クリーチャー:13
1:《極楽鳥》
3:《貴族の教主》
2:《瞬唱の魔道士》
1:《スカラベの神》
1:《龍王オジュタイ》
1:《大修道士、エリシュ・ノーン》
1:《引き裂かれし永劫、エムラクール
3:《クルフィックスの狩猟者》

呪文:26
1:《殺戮の契約》
4:《流刑への道》
2:《突然の衰微》
3:《けちな贈り物》
3:《致命的な一押し》
1:《壌土からの生命》
2:《光輝の炎》
1:《滅び》
1:《至高の評決》
1:《白日の下に》
1:《堀葬の儀式》
1:《首謀者の収得》
1:《最後の望み、リリアナ》
4:《先駆ける者、ナヒリ》

土地:25
1:《平地》
1:《沼》
1:《森》
1:《神聖なる泉》
1:《神無き祭殿》
1:《寺院の庭》
1:《草むした墓》
1:《マナの合流点》
1:《大天使の霊堂》
4:《新緑の地下墓地》
1:《砂草原の城塞》
1:《つぶやき林》
1:《湿った墓》
3:《吹きさらしの荒野》
1:《踏み鳴らされる地》
1:《反射池》
1:《繁殖池》
1:《血の墓所
1:《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
1:《水辺の学舎、水面院》

サイドボード:15
3:《ロクソドンの強打者》
3:《包囲サイ》
3:《冷静な天使》
1:《ヴィズコーパの血男爵》
1:《最後のトロール、スラーン》
1:《エメリアの盾、イオナ
1:《殺戮遊戯》
2:《安らかなる眠り》

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・4ターン目に3色揃えるより、4ターン目に2色揃える方が楽だから。
リクルートするのがとても強い。
・ナヒリが見えてる殺意すぎて、ナヒリを殴らないわけにいかない。実質ライフ6点以上ゲイン
・4マナ域もっさりなので、サイをサイドに

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例によってカードそれぞれのレビューを行う。

レーティング基準

★☆☆☆☆ : 寝言
★★☆☆☆ : 弱い。だけど時々刺さるかもしれない
★★★☆☆ : 強い、が難あり
★★★★☆ : 強い。一考の価値あり
★★★★★ : とても強い。軸になる

以下紹介するカード 10枚

★★★★★★★★★★《先駆ける者、ナヒリ》
★★★★★《極楽鳥》
★★★☆☆《貴族の教主》
★★★★☆《スカラベの神》
★★★☆☆《クルフィックスの狩猟者》
★★★☆☆《光輝の炎》
★★★★☆《首謀者の収得》
★★★★☆《冷静な天使》
★★★☆☆《安らかなる眠り》

入れなかったカード
★★★☆☆《バントゥ最後の算段》

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《先駆ける者、ナヒリ》(2)(赤)(白)
伝説のプレインズウォーカー — ナヒリ(Nahiri)
[+2]:あなたはカードを1枚捨ててもよい。そうしたなら、カードを1枚引く。 
[-2]:エンチャント1つかタップ状態のアーティファクト1つかタップ状態のクリーチャー1体を対象とし、それを追放する。 
[-8]:あなたのライブラリーからアーティファクト・カード1枚かクリーチャー・カード1枚を探し、それを戦場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。それは速攻を得る。次の終了ステップの開始時に、それをあなたの手札に戻す。
4

★★★★★★★★★★
お前ほんとに赤か?赤って色はあれか?多色になると急に丸くなるな。
ナヒリが見えてる殺意すぎて、ナヒリを出すとみんなが殴ってくる。
多分神ジェイスより強い。
[+2]
まず起動すると6になるのが強い。硬い。クリーチャーが出てなくても平気で2ターンしのいだりする。
そしてリクルートで手札の質を上げたり、手札に来たエムラクールをデッキに戻したりしてくれる。
5色で抱えがちな土地問題の解決にもなる。
[-2]
殴られた返しのナヒリ。月が綺麗ですねに対する回答でもある。
ナヒリは赤白なので、意識的に平時を置いておけば、月の除去も不可能ではない。
[-8]
説明不要。起動すると卓をみんな片付けはじめる。

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《極楽鳥》(緑)
クリーチャー — 鳥(Bird)
飛行 
(T):好きな色のマナ1点を加える。
0/1

★★★★★
ようやく入れた。4色だと《貴族の教主》に軍杯が上がるが、5色だと極楽鳥が強い。
のちに4枚に買い足した。

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《貴族の教主》(緑)
クリーチャー — 人間(Human) ドルイド(Druid)
賛美(あなたがコントロールするいずれかのクリーチャーが単独で攻撃するたび、そのクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。) 
(T):(緑)か(白)か(青)を加える。
0/1

★★★☆☆
サイゲームスとナヒリの間ぐらいに入れた。
サイがいた頃は強かった。

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スカラベの神》(3)(青)(黒)
伝説のクリーチャー — 神(God)
あなたのアップキープの開始時に、各対戦相手はそれぞれX点のライフを失い、あなたは占術Xを行う。Xはあなたがコントロールするゾンビ(Zombie)の総数に等しい。 
(2)(青)(黒):墓地からクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを追放する。黒の4/4のゾンビであることを除きそれのコピーであるトークンを1体生成する。 
スカラベの神が死亡したとき、次の終了ステップの開始時に、これをオーナーの手札に戻す。
5/5

★★★★☆
書いてはいるが、回したことがないので、妄想で。
出せば強い。でも多分他を推して出したい瞬間がない。
除去耐性に、後続確保、ライブラリー操作と。5/5というスペックは強い。
一回起動すれば勝ちが見える効果だとも思う。しかしモダンでやるには悠長すぎるのでは?

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《クルフィックスの狩猟者》(1)(緑)(緑)
クリーチャー エンチャント — ケンタウルス(Centaur)
あなたのライブラリーの一番上のカードを公開したままプレイする。 
あなたのライブラリーの一番上のカードが土地カードであるなら、あなたはそれをプレイしてもよい。 
土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたは1点のライフを得る。
2/4

★★★☆☆
地味に回復していくのも含めて、悪くない選択ではあったが、
けちはわからん殺しなところがあるので、デッキが見えるデメリットは大きい。
ダブルシンボルが重い

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《光輝の炎》(2)(赤)
ソーサリー
収斂 ― 光輝の炎は各クリーチャーにそれぞれX点のダメージを与える。Xは、光輝の炎を唱えるために支払われたマナの色の総数に等しい。

★★★☆☆
1~3点の全体火力。
調整可能!と言いつつ調整した試しがない。いつも3点
3色揃ってないと3点でないので、無色地形を引いていると困る。

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《首謀者の収得》(2)(黒)(黒)
ソーサリー
以下から1つを選ぶ。 
・あなたのライブラリーからカード1枚を探し、それをあなたの手札に加え、その後あなたのライブラリーを切り直す。 
・あなたはゲームの外部からあなたがオーナーであるカード1枚を選び、あなたの手札に加える。

★★★★☆
丸い。特にサイドからカードを加えてくるのが強い。メインで抑えられるのはでかい。

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《冷静な天使》 (1)(緑)(白)(青)
クリーチャー — 天使(Angel)
飛行、警戒 
各プレイヤーは自分のアンタップ・ステップに、クリーチャーを1体しかアンタップできない。
3/4

★★★★☆
アグロなどへの解決案として
4マナ3/4飛行警戒に加えて、アンタップ制限をつける。
クロックとしても優秀で、除去されなければ影響力は大きい。
色拘束がナヒリとあまり合わないのでサイドに

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《安らかなる眠り》(1)(白)
エンチャント
安らかなる眠りが戦場に出たとき、すべての墓地にあるすべてのカードを追放する。 
カードかトークンがいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれる場合、代わりにそれを追放する。

★★★☆☆
ナヒリのおかげで、墓地に依存しない勝ち方が確立された。
自ら墓地を封じ、けちをサイドアウトすることも可能になった。

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入れなかったカード
《バントゥ最後の算段》(1)(黒)(黒)
ソーサリー
クリーチャーをすべて破壊する。あなたがコントロールする土地は、あなたの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。

★★★☆☆
滅びより1ターン早く打てる除去。
即時性はある。デメリットがかなりきつい。実質6マナ相当。

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ナヒリシュートの性能には概ね満足だった。
同時に、4マナ域が けち / サイ / ナヒリ と渋滞し始め、4ターン目、のどれを引いてもいいように土地を構えるは至難の技だった。
ナヒリはサイより丸いため、サイをメインから抜く理由にもなった。
サイが抜けたことにより打点が減り、ナヒリかけち頼りなってしまう。丸さと打点はトレードオフだ。

どうにかサイを入れることはできないだろうか?